内科・歯科・眼科・調剤薬局が入居するメディカルモールです。各クリニックの専門的な要件――X線室の遮蔽、歯科のバキューム配管、眼科の暗室設備など――を設計段階から綿密に調整しました。
テナント決定前に着工するという難しいスケジュールでしたが、汎用性の高い基本設計とテナント確定後の内装調整を段階的に進めることで、スケジュール通りの竣工を実現しています。
待合室は共用の吹き抜けロビーとし、各院への導線を明確に分離。患者の動線が交差しない配置計画により、感染症対策にも配慮した設計としました。
駐車場は来院者の利便性を最優先に、建物正面に40台分を確保。バリアフリー動線は建物全体で統一し、エレベーター・多目的トイレを各階に配置しています。外装はアースカラーを基調とし、住宅地に調和する落ち着いたデザインとしました。
医療施設特有の設備要件への対応が本プロジェクトの最大の特徴です。X線室には鉛入り石膏ボードによる遮蔽壁を施工し、漏洩線量測定で基準値をクリア。歯科区画はバキューム・コンプレッサー配管を床下ピットに集約し、将来のメンテナンス性を確保しました。
テナント未定の状態での着工のため、各区画の間仕切り壁は乾式工法を採用し、テナント確定後の変更に柔軟に対応。工期は2019年11月から2020年10月の約11ヶ月間で竣工しています。